弁護士コラム

若手弁護士の労働時間

2017.11.20 / 弁護士コラム

弁護士と聞くと、皆さんどのようなイメージを持っておられるでしょうか。
悠々自適な生活を送っている、寝る間もなく忙しく働いている・・・色々なイメージをお持ちの方がいらっしゃると思います。

実際の生活スタイルはどうなのでしょうか。

弁護士と言っても千差万別で、ある程度の年齢になると、仕事は事務所の若手弁護士に任せ、自分は経営に専念する、という方もいらっしゃいますので、今回は、若手弁護士に限ってお話しさせていただきます。

私の個人的な感覚ですが、若手弁護士、特に1年目から3年目ごろの弁護士は、おそらく多くの弁護士が非常に多忙なのではないでしょうか。
私自身も、弁護士を始めた最初の数年間は、朝は8時ごろには出勤し、帰宅は概ね深夜1時ごろになることが多く、土日もほとんど休んだ記憶がありません。

これは、単純に仕事の量が多いというのもありますが、ほとんどの仕事が初めてやる仕事だから、というのも大きな理由です。
弁護士は、自分が今まで経験したことのない事件については、その分野の本などを数冊は読むのが普通なんですね。

経験が不足しているので、せめて知識だけはしっかり身に着けないといけないですし、結局、そのような積み重ねがないと、その場限りの仕事ばかりになって、弁護士として成長することもできないからです。

弁護士の勉強は、本を読むだけでなく、先輩弁護士が過去にやった事件記録を読ませてもらったり、裁判例のデータベースを検索して類似事案の判決を読んだり、医師などの専門家に意見を聴きに行ったり、やるべきことが膨大にあるんです。

こうなると、表向きは、数枚の書面を書いているだけに見えても、その裏側には、膨大な時間が必要になるんですね。

なかなか弁護士も楽ではない仕事なのです。

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