事例紹介

過失割合を100%から、20%に変更することに成功した事例

2017.07.20 / 事例紹介・「交通事故」

依頼主

Nさん 30代 女性 専業主婦

相談内容

Nさんが交通事故に遭ったのは、車で買い物に行った、その帰り道のことでした。
大きな幹線道路で信号待ちしていたNさんでしたが、その信号が青に変わった瞬間、突然、ドンッという衝撃音が響き、びっくりして音の鳴った方向を見ると、自分の車の横っ腹に、相手の車がぶつかっていたのでした。
相手は、幹線道路の脇にあるコンビニから出てきたところで、おそらく無理に横入りしようとして、Nさんの車に衝突したのです。

ところが、相手は、こともあろうか、自分がコンビニから出てきて信号待ちをしていたところに、Nさんが突っ込んできたと主張し、自分は過失ゼロだと主張し始めたのです。
驚いたNさんは、すぐに保険会社に相談したのでした。
保険会社は、事故調査会社に依頼し、事故調査会社が、当時の状況を調査してくれることとなりました。

しかし、その事故調査会社の報告書が出てくると、なんと、その報告書では、Nさんが相手の車に衝突したことになっており、Nさんの過失が100%、相手の過失がゼロということになっていたのです。
Nさんは、半ば諦めながらも、当事務所にご相談されました。

解決内容

弁護士は、すぐに事故調査会社の報告書を丁寧に検討し、この報告書が、相手の供述をベースに作られたものであり、客観的な裏付けに乏しいものであると判断しました。
そして、改めて、Nさんの車の衝突箇所の写真や、相手車両の写真などを収集・検討し、Nさんは相手車両にぶつけられたのだと確信し、相手方と過失割合について交渉することとしました。

結果

事故調査会社の報告書が出てしまっていたために、相手方の態度は強硬であり、交渉は難航しました。
そのため、やむなく訴訟で決着をつけることとなりましたが、弁護士は、粘り強く、事故の態様や現場の状況を説明し、証拠を提出することで、最終的には、裁判所から、Nさんの過失が20%、相手の過失が80%の和解案が提示されたのでした。
相手方は、裁判所からの説得を受け、和解案を受け入れ、これにて、ようやく、Nさんに過失がなかったことが証明され、Nさんは、しっかりと賠償金を確保することができたのでした。

交通事故は、日常生活において経験されることが少なく、事故被害者の中には、やむを得ず、保険会社の説明をそのまま受け入れざるを得ない方もいらっしゃると思います。
そのようなケースでも、弁護士に相談することで、保険会社からの提示を正しく修正できる場合があります。
一人で悩まず、まずは、お気軽にご相談ください。

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