事例紹介
不在者財産管理人を選任し、遺産分割協議をまとめた事例
2017.07.05 / 事例紹介・「遺言相続」
依頼主
Cさん 50代 女性
相談内容
Cさんは、数年前に亡くなった父親の唯一の財産であった自宅不動産を処分しようとして戸籍等の書類を集めていたところ、20年近く音信不通であった弟が知らぬ間に中国人女性と結婚し、その上父親の死亡後に亡くなっていたことが判明しました。
Cさんは、当該中国人女性と面識はなく、どのように手続きを進めるべきか分からず、途方に暮れ、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
解決内容
Cさんは、当初当該中国人女性を除いて、残りの相続人達で遺産分割協議を進めることは出来ないことを知り、落胆されておられました。
しかし、当該中国人女性の住所について、弊所で調査し、それでもどこにいるかが分からない場合には、不在者財産管理人を選任した上で、遺産分割協議を進めることが出来る旨を説明すると大変安堵され、このような方針で進めることとなりました。
結果
弊所において、当該中国人女性について、入国管理局に問い合わせる等して、調査を尽くしましたが、結局、何の手がかりも得られず、不在者財産管理人選任申立を行いました。
その結果、無事不在者財産管理人が選任され、当該管理人との間で遺産分割協議をまとめることができました。
他の相続人と連絡が取れず、困っておられるというご相談は多く、今回のケースは、その最たるものかと思います。他の相続人と連絡が取れず困っておられる方は、是非一度弊所にご相談下さい。